室蘭市民にとって、やきとりは身近な食べ物であり、家族が揃ったときに食べる「ごちそう」でもあります。
室蘭はお祭りの多いまちで、5月の絵鞆神社から始まり、9月の本輪西八幡神社まで、毎週末のように市内のどこかの神社でお祭りが開かれています。そんなお祭りに彩りを添えるのも「やきとり」で、夜店にやきとりが並ぶのはもちろん、町内会等で大量にやきとりを焼いて各家庭に持ち帰り、家族でやきとりを囲んでお祭りを祝うのは室蘭の風物詩の一つと言えます。
普段、やきとりを食べるのは、やはり専門店や居酒屋が多く、お店に入るなり「とりあえず精肉10本!」「精肉タレ塩10本ずつ!」のように、10本単位でやきとりを注文する姿は、市外からの来訪者に驚かれるのだとか。
そして、宴もたけなわ、お開きの時間が近づくと、世のお父さんたちは、家で待つ家族のために、「おみやげお願い」と、持ち帰り用のやきとりを頼みます。そうして持ち帰られるやきとりを楽しみに、叱られながらも夜ふかしして父親の帰りを待つ子供たちも多かったとか。
そんな室蘭市民のくらしの中に今も息づく「室蘭やきとり」。観光のために作られた多くのB級グルメとは違う、室蘭のソウルフードを是非お楽しみ下さい!